武士道を知るならこの本!『いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 』感想

本書の情報:新渡戸稲造  (著), 岬龍一郎  (訳)『いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 』(2005.8 PHP研究所)

あなたは「武士道」という言葉を聞いたことはありますか?

多くの方は武士道という言葉をご存知でしょう。しかし、それが何なのか説明するとなると難しいでしょう。

それが何なのか理解するには本書が最適です。

日本の道徳観念である武士道を偉人・新渡戸稲造が外国の方向けに書いた小論を現代語訳したものです。実は、あのアメリカ大統領・ルーズベルトも絶賛したという名著です。

ここで、本書のタイトルに注目しますと、「いま、拠って立つべき“日本の精神”」とあります。なぜ、今こそ武士道が必要なのでしょうか

そこには、訳者の現代人への強いメッセージが込められているのです。

武士道とは

日本の国土に咲く固有の華である

本書の情報:新渡戸稲造  (著), 岬龍一郎  (訳)『いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 』(2005.8 PHP研究所) P16

とあります。日本人に強い影響を及ぼしている道徳観念なのです。

その教えには、神道(忠誠と愛国心)と論語(道徳的な教義)が組み込まれています。

では、どのような内容なのか。簡単にまとめました。

武士の掟の中で一番厳格なもの

孟子は「義は人の道」と表現し、正しい行いをするための決断力といった、曲がった行為をしないことを表す

勇を持つ人は、いかなる時も精神を崩されない果敢な人間 + 正しい行いをする 

慈悲の心

換言すると「優しく柔和で母のような徳

仁は人なり = 仁がないと人間ではない と孔子は説く

上記の「仁」や「義」を型として表す 

他者を思いやる心が表れたものでないといけない

洗練された作法は平静時の無限なる力である

嘘は卑怯者のすること

嘘を付くことは心の弱さの表れとして不名誉なこと 

武士に二言はないとも言い、誠であることが絶対と見なせる

なぜ、今武士道なのか?

先述の通り、武士道では「義」が一番大切にされています。

何かを選択する際にどっちが自分にとって得するかを判断基準にするのではなく、正義の心と共に人として正しい方を選ぶ、ことが重要と訳者を書いています。

この「義」を始めとし武士道の教えを体現することが、これからの人生に必要な考えだということに強く共感を覚えました。

是非、読んで欲しい書籍です。きっと、日本人の心が反応し、心動かされるでしょう。

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