本書の情報:佐藤航陽 『世界2.0 メタバースの歩き方と創り方 』(2022.3 幻冬舎)
著者のメタバースに関する記録と考察がまとめられた著書です。
メタバースについてはもちろんのこと、「世界の創り方」という章も濃密な内容となっていました。
コンピュータ技術の飛躍的な向上によって開拓されつつあるメタバース空間は未来でどのような立ち位置にあるのでしょうか?
本書を読めば、その難しい問いに対する考えを得ることができるに違いありません。
軽く本書の内容を紹介します。
内容紹介
メタバースの魅力
経済が低迷している日本を復活させるカギはメタバースにあると言います。 日本は世界に誇るアニメやゲームなど(コンテンツ大国)を最大限に生かすことができるからです。
そのような大きな可能性を秘めたるメタバースを題材にした有名な映画がいくつかあります。
例えば、
- 名もなき女子高生が仮想世界で一躍スターになる『竜とそばかすの姫』
- スティーブン・スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』
- 斬新な考えから大ヒットした『マトリックス』
などメタバースを扱った作品が多く存在します。
また、ゲーム界であればエピックゲームズの「フォートナイト」が代表的です。
メタバースの仮想空間は社会に大変革をもたらそうとしています。
私が気になったのは「バーチャルディズニーランド」で、場所の制約を無視できてどこでもディズニーランドに訪れることができのです。
フロンティアとなるメタバース
生物が住むこの現実世界では様々な制約があります。例えば、物理的な広さ、ヒトに関しては容姿・体格・家庭環境などです。
しかし、メタバースのある仮想空間では広さに制約がなく、且つ自分の好きなアバターでその世界を生きることができます。人類は仮想世界に重きを置き、現実世界の価値が下がる可能性があるのです。
人類に残された開拓地は宇宙空間と仮想空間で、これら2つの空間は将来確実に重要視されると言います
このように、メタバースはゲームのような娯楽ではなく生活の一部となることは間違いないでしょう。読了後、そう思わざるを得ませんでした。
新たなフロンティアで人類はどのような生き方をするのか、自分を含めて将来楽しみだと感じる1つの要素となりました。