本書の情報:
アンドリュー・スコット (著), リンダ・グラットン (著), 池村 千秋 (翻訳)『LIFE SHIFT2: 100年時代の行動戦略』(2021.10 東洋経済新報社)
ベストセラーとなった『LIFE SHIFT』が帰ってきました。
本書は自分の為になり且つ、内容が非常に興味深いという万能な本です。
本書を読むと、人生100年時代に取るべき戦略が分かり人生の指針を手に入れることができる可能性があります。何も知識がない状態から行動を起こすより、事前に本書で学び行動するために下地を作ってえおいた方が、確実に結果は異なるでしょう。
現在は新型コロナウイルスのパンデミック・テクノロジーの進歩・長寿化とまさに人類の転換期と呼べる状況にあります。人類はどのような未来を創造したいのかを考えるキッカケになるでしょう。
本書では、読者に数人の架空の人物を通して環境の変化を目の当たりにしてもらい、自分の将来の参考にしてもらう方法が採用されています。具体例があることで格段に自分の状況に落とし込むことができます。
以下では、本書の内容をピックアップしてまとめましたので、購入するか軽く参考にしていただけたらと思います。
高齢化・長寿化の進行
人類史上初めて5歳未満より65歳以上の人が多くなりました。
特に日本・中国は他国に比べて高齢化が進み出生率が落ち込みます。果たして、このような状況で経済成長を維持できるでしょうか。
高齢化・長寿化により老後資金の確保 医療提供 世代間の公平が必要になります。
高齢者の増加により年金や医療費など国の財政が圧迫します。少しでも解決するために高齢者でも働きやすい環境造りや健康寿命延伸などが必要です。
今後、日本政府は超高齢化社会にどのような対処法を示すのか注目しなければなりません。
人生100年時代の行動戦略
人間関係を大切に
今日の社会では様々な問題を抱えていることは言うまでもないことです。そんな中、どのように生きれば人生幸せに生きられるでしょうか?
この問いには答えがあります。ある研究結果によると人生の幸福度の大きく影響を与える要素は「深くて長期に及ぶ友情」なのです。
人は他人との交友によって帰属意識を感じ、自己評価されている感覚を得るからです。これは、お金が潤沢にあることは勿論大切ですが、乏しい人間関係しかなく孤独な生活だと幸福度は高くない可能性が高いのです。
人生を俯瞰して先を見据えて行動する
「トンネリング」という言葉があります。
トンネリングとは、時間がない・お金がないなど、重要な資源が不足していると、その不安に支配されてしまい直近のことしか考えられなくることです。
→ 愚かな意思決定を下してしまい、将来にそのツケを清算することになる
を示します。健康寿命が伸びた現在、人生を俯瞰して遠い未来のことを見据えて行動しなければならないのです。
例えばあなたが社会人で週5回勤務の場合、子供が学校に入学するまでに共に過ごせる週末は222回です。ここで、週末を犠牲にしてまで働くべきでしょうか?
ちなみに、長寿化の時代、働く期間は延びますが子供との時間は変わりません。
より働いて金銭面を安定させることは100年時代において大切ですが、友人・パートナー・子供と良い関係を結び「温かい人間関係」を構築することの方が人生の満足度を最も向上させます。
つまり「お金」が全てではなく、それ以外にも重視すべきことがあるのです。
従来の人生の3ステージ、学びの時期→働く→引退生活が長寿化によりマルチステージ化します。そのような時代では新たなスキルを身につけることが大切になります。現在はオンライン教材・動画 ユーチューブとネットを使えば容易に学ぶ環境を整えることができますので、本気で行動すれば誰でもスキルを獲得できるのです。
生涯に渉って学習することが不可欠と本書に書かれていました。
激しい変化の時代に未来を繋ぐのは、学び続ける者である。
社会哲学者エリック・ホッファー
ここで紹介した内容はごく一部です。本書では様々なデータを用いて読者に分かりやすく良い行動戦略を提示してくれます。
将来に不安を抱いている方にはオススメの書です。